本質的な姿勢改善には脳にアプローチをかける|玉村パーソナルジム
- 亮太郎 平間
- 11月21日
- 読了時間: 3分
「姿勢を良くしたい」
「猫背を直したい」
「反り腰を治したい」
多くの人がトレーニングやストレッチを頑張りますが、
“正しい姿勢が続かない”
と悩む人がとても多いです。
実は、ここには大きな理由があります。
それは 姿勢をコントロールしているのは
「脳」だから。
骨や筋肉よりも、
「脳がどう身体の位置を認識しているか」
これが姿勢の決定権の大部分を握っています。
今回は、とてもわかりやすく 解説していきます。
1. 姿勢は筋肉ではなく“脳の設定値”で決まる
人は普段
「姿勢を良くしよう」
と意識して立っていません。
にもかかわらず、立てるし、歩けます。
これは 脳が無意識に姿勢を調整しているから です。
✔ 姿勢をコントロールする
3つの脳のシステム
固有受容感覚(身体の位置のセンサー)
—関節・筋肉・腱にあるセンサー
— 例:目をつむっても腕の位置がわかる能力
前庭器官(バランスの中枢)
— 耳の奥にある“平衡感覚”
— 例:電車の揺れに立っていられるのはここのおかげ
大脳(身体の地図)
— 脳は身体を立体地図のように把握している
— 歪んだ姿勢が長いほど「それが正しい姿勢」と記録される
✔ 結論
脳が「これが楽で正しい姿勢だ」と覚えてしまえば、
筋肉を鍛えてもストレッチしても すぐ元に戻る のは当然。
2. なぜ猫背や反り腰は脳に“定着”してしまうのか
長時間のスマホ育児座りっぱなしの
デスクワーク片側荷物の習慣…
こうした姿勢が続くと、脳はこう判断します
「この形が一番省エネだ。これを標準姿勢にしよう」
この結果、
肩が前に出た姿勢
反り腰
片側に傾く姿勢
などが“デフォルト設定”になります。
脳がこの設定をしている限り
使いたい筋肉は眠り
使いすぎの部分だけが働き続けます。
3. 姿勢改善に必要なのは“脳の再教育”
姿勢改善=筋トレ・ストレッチではありません。
もちろんそれらも必要ですが、
優先すべきは 「脳を再教育すること」
✔ 脳の再教育とは?
脳にこう教え直すこと
「正しい姿勢はこっちだよ」「こっちの方が楽で動きやすいよ」
そのために必要なのは
「神経システムに刺激を入れるエクササイズ」です。
4. 実際に使える“脳から姿勢を変える”アプローチ
① 呼吸で横隔膜を再教育
姿勢の土台は呼吸です。
肋骨が広がらない
肩で息をしている
呼吸が浅い
これらは脳の誤認識を起こし、猫背を強めます。
🔸 おすすめ:360°に膨らむ呼吸の練習(ブリージング)
→ 脳に「肋骨の正しい動き」を再学習させる
② ゆっくりした動作で関節の位置感覚をアップデート
固有受容感覚はゆっくりした動きで
最も刺激されます。
例:
ゆっくり壁スクワット
片足立ちでつま先タッチ-ブラインド(目を閉じて)体幹リーチ
→ 脳に「関節の正しい位置情報」を送り続ける
③ 体幹の“反射的な安定”を活性化する
体幹は力むものではなく、
脳が自動で働かせるもの。
反射を使うエクササイズで活性化できます。
例:
不安定な環境でのトレーニング
軽い揺れの刺激
クロスモーション(手足の連動)
→ 脳が勝手に体幹を使い始め、姿勢が整う
5. 姿勢改善のゴールは“正しい姿勢が疲れない身体”
脳から姿勢を変えると…
姿勢を直そうと意識しなくてもまっすぐ立てる
肩こりが減る
呼吸が深くなる
トレーニング効率が上がる
太りにくくなる
こうした変化が自然に起きます。
逆に脳へのアプローチなしでは
どれだけ筋トレしても戻りやすいままです。
■まとめ
姿勢を支配しているのは“脳の設定値”
脳が誤認識している限り、姿勢は元に戻る
呼吸・バランス・ゆっくりした動きで脳を再教育することが重要
姿勢改善の本質は「脳から整えること」




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